大分大学は、去る12月16日に大分全日空ホテルオアシスタワーにおいて、「女性研究者支援育成キックオフ・シンポジウム〜地域で育む『輝く女性研究者』支援〜」を開催し、県内自治体、NPO、本学関係者、他大学関係者等、約160名が参加しました。
はじめに、羽野忠学長の挨拶に続き、広瀬勝貞大分県知事(代読:二日市具正副知事)の来賓挨拶がありました。
次いで板東久美子氏(文部科学省生涯学習政策局長)が「地域における男女共同参画の推進について」と題し、特別講演をされました。
引き続き、「女性研究者支援モデル育成」事業の紹介として、塩満典子氏((独)科学技術振興機構科学振興調整費業務室長)による「事業の背景と現在の取組み状況」、松浦恵子大分大学女性研究者サポート室長による「大分大学の取組みについて」のプレゼンテーションがありました。
次に、松浦恵子室長による進行の下、梅木利枝氏(大分県消費生活・男女共同参画プラザ所長)、前田明大分大学理事(総務担当)、塩満典子氏の3名のパネラーによるパネルディスカッションが行われました。
板東局長は、男女共同参画に関する日本の現状や課題、諸外国との比較についての各種データを示し、「これからの社会・組織の活力や持続的発展にとって多様性の推進は不可欠であり、男女共同参画はその基本的で重要な柱となっていること」、また「大学と地域が協働し、男女共同参画の推進を図りながら、地域の活性化・人づくり、地域課題解決への取組を進めることが重要」であることを述べられました。
「女性研究者支援モデル育成」事業の紹介では、塩満氏から、女性研究者割合の国際比較や女性研究者が少ない理由等に関するデータを示しながら、科学技術基本計画、科学技術振興調整費における女性研究者の支援内容についての説明がありました。さらに松浦室長により、大分大学における女性研究支援の2年後そしてもっと先の将来像についての映像発表が行われました。
パネルディスカッションでは、前田理事が大分大学の男女共同参画への取組について、梅木氏が大分県の取組みについて紹介した後、塩満氏がこれら大分大学および大分県の取組についてコメントしました。終わりに、松浦室長が大分県における地域連携や九州内の女性研究者支援ネットワークに対する今後への期待について語りました。
最後に、藤岡利生理事(医療・研究担当)が閉会の挨拶を述べ、有意義なキックオフ・シンポジウムを締めくくりました。
2010年12月27日