平成23年9月3日(土)、「第3回九州・沖縄アイランド女性研究者支援シンポジウムin長崎」が九州および沖縄の国立8大学の参加で開催され、大分大学からも多くの関係者が出席しました。
シンポジウムでは、文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課長 笹井 弘之氏が「科学技術・学術分野における男女共同参画の推進―第3次男女共同参画基本計画の策定を踏まえて―」と題した基調講演を行い、第3次男女共同参画基本計画や第4期科学技術基本計画の概要、女性研究者をめぐる現状や他大学の支援状況等について説明されました。
さらに特別講演として、大阪大学社会経済研究所教授の大竹文雄氏が「男女間格差をめぐる経済学」と題し、男女間格差をもたらす生物学的・文化的要因を経済学的な視点から解説し、研究機関における男女共同参画の在り方として、女性が不利にならない体制整備や労働環境改善の必要性について述べられました。
パネルディスカッションは2部で構成され、第1部では「女性研究者を増やすための取組みについて」と題し、参加8大学の理事・副学長から、各大学の取組み状況について発表がありました。大分大学からは前田明総務担当理事が、大分大学の現状やこれまでの取組み、支援事業を開始してからの状況の変化などについて述べました。
第2部では「女性研究者を増やすための取り組み」をテーマにディスカッションを行い、パネリストである8大学の理事・副学長から、女性研究者の増加に向けて、各大学の工夫点あるいは問題点について具体的な紹介があり、成功事例に学びながら執行部と担当部局が連携して事業に取り組むこと、またコメンテーターの山村 康子氏から、数字を出していく重要性についてのお話しがありました。
終わりに、長崎大学の大井副学長・男女共同参画推進センター長から女性研究者支援に関する「長崎宣言」(案)が読み上げられ、満場一致で承認されました。
2011年09月07日